労働時間と36協定·公開 2026年10月27日·FUKULO(合同会社商陣)

4週8休の計算方法(建設業)|28日の区切り方、有給・雨休み・振替の数え方、法定休日との違い

4週8休は、4週間(28日)のうちに休日を8日とる働き方で、週休2日にそろえるための目安として公共工事などで使われています。計算方法そのものは28日ごとに休日を数えるだけですが、有給休暇や雨で休んだ日をどう数えるかで結果が変わります。この記事では、数え方の決まりと、法律の法定休日との違いを、12週の計算例で説明します。

4週8休の管理表(12週)の無料Excelつきこの記事の書き方のまま使えます。登録不要。
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目次
  1. 4週8休の計算方法の基本|28日ごとに休日を数える
  2. 4週8休の計算方法で迷う日の数え方
  3. 4週8休と法定休日の違い|労働基準法の決まり
  4. 4週8休の計算例|作業員1人の12週
  5. 4週8休の計算方法と年間休日の目安
  6. 4週8休を現場で回すための管理
  7. 4週8休の計算方法を無料テンプレートで速くするには
  8. 4週8休の計算方法のよくある質問
  9. 4週8休の計算方法のまとめ

建設業では、日曜日だけが休みで土曜日は出勤という働き方が長く続いてきました。若い人に選ばれる業界にするために、週休2日(4週8休)を目指す動きが広がり、公共工事では4週8休を前提にした工期の設定も進んでいます。一方で、民間の工事や天候に左右される工程では、4週8休がとれているかを数えていない会社も多いのではないでしょうか。

この記事では、株式会社サンプル建設の型枠工〇〇 一郎さんの、11月からの12週の休日を例にします。社名・人名・日付はすべて架空です。法定休日の決まりは e-Gov 法令検索の労働基準法と同施行規則で確かめています。

4週8休の計算方法の基本|28日ごとに休日を数える

4週8休の計算方法の基本は、起算日を決めて28日ずつ区切り、その中の休日の日数を数えることです。28日のうち休日が8日以上なら達成、7日以下なら未達になります。週ごとに見ると、7日のうち2日休む週休2日を4週続けた形と同じです。

4週8休の計算方法で最初に決めるのは、起算日です。毎月1日から数える会社、工事の着工日から数える現場、給与の締め日から数える会社などがあります。月で区切ると28日・30日・31日が混ざるので、4週8休を正しく数えるには、月ではなく28日ごとに区切ります。

区切り方長所気をつけること
28日ごと(起算日から)4週8休の定義どおりに数えられる月の締めとずれるので、管理表で日付を追う
月ごと給与の締めと合わせやすい31日の月は休日8日でも4週8休より少なく見える
週ごと(週2日)毎週確かめられる雨で週の中の休みがずれると、週単位では未達が出やすい

4週8休の計算方法で迷う日の数え方

4週8休の計算方法でいちばん迷うのが、休日なのか休日でないのか分かりにくい日の扱いです。会社や発注者で決まりが違うことがあるので、管理表を作る前に、社内の数え方を1つに決めておきます。この記事とテンプレートでは、次の決まりで数えます。

日4週8休の休日に数えるか理由・考え方
所定の休日(日曜・土曜など)数えるもともとの休日
雨で作業を中止して休みにした日数える(休日として扱った場合)休日として扱い、賃金の支払いの扱いも会社で決めておく
振替休日(休日と労働日を事前に入れ替えた日)数える入れ替えたあとの休日を数える
年次有給休暇の日数えない労働日を休むもので、休日とは別
休日出勤した日数えない出勤した日
祝日会社の休日なら数える就業規則の休日に入っているかで決まる

ポイントはここです。年次有給休暇は、もともと働く日(労働日)を休むものなので、休日の数には入れないのが一般的な考え方です。有給休暇の日を休日に数えると、休日が足りないのを有給休暇で埋める形になり、作業員が自由に使える休みが減ってしまいます。発注者が4週8休の確認の方法を決めている場合は、その決まりに合わせてください。

雨の日の扱いを決めるときの3つの形

4週8休の計算方法で、雨の日の扱いは会社によっていちばん違うところです。よく見られる形を3つ挙げます。どれがよいかは、賃金の払い方や現場の段取りで変わるので、作業員と話し合って決めておくのが大切です。

形4週8休の数え方気をつけること
雨の日を休日にする休日に数える日給の人は収入が減るので、事前に説明しておく
雨の日の休みを、あとの休日と入れ替える(振替)入れ替えたあとの休日を数える入れ替える日を前もって決めておく
雨の日も出勤して、別の作業をする出勤日として数える倉庫の整理や加工など、雨の日の作業を用意しておく

どの形にしても、管理表の区分を1つに決めておけば、月によって数え方がぶれることはありません。テンプレートでは、雨で休日にした日を「雨」と入れて、休日として数える形にしています。振替のときは、入れ替えたあとの休日の日を「休」、入れ替えた労働日を「出」と入れます。

4週8休と法定休日の違い|労働基準法の決まり

4週8休と、労働基準法の法定休日は別のものです。労働基準法 第35条で使用者に義務づけられているのは、毎週少なくとも1回の休日、または4週間を通じて4日以上の休日です。4週8休は、この法律の最低限よりも多い休日をとる目安です。

項目法定休日(労働基準法 第35条)4週8休
休日の数毎週1日、または4週で4日以上4週で8日以上
法律の義務か義務法律の義務ではない(目安・発注者の条件など)
起算日4週4日の形なら就業規則などで起算日を決める会社や現場で決める
下回ったとき法違反(36協定で休日労働を決めていない場合など)未達(契約や評価への影響は発注者の決まりによる)

4週4日の形で法定休日を与える場合は、労働基準法施行規則 第12条の2第2項で、就業規則などで4週間の起算日を明らかにすることとされています。4週8休の起算日を法定休日の起算日とそろえておくと、1枚の管理表で両方を確かめられます。

法定休日に働いてもらうには36協定が必要で、その時間は時間外労働と合わせて、毎月100時間未満・2〜6か月平均80時間以内の上限で数えます。休日出勤が多い作業員は、休日の数とあわせて労働時間の合計も確かめてください。全員の時間の見方は残業時間の管理表エクセルで扱っています。

4週8休の計算例|作業員1人の12週

4週8休の計算例として、〇〇 一郎さんの11月2日(月)から12週の休日を数えます。区分は「休」(休日)・「雨」(雨で休み)・「出」(出勤)・「有」(年次有給休暇)です。

  1. 起算日を決める11月2日(月)を起算日にする
  2. 28日ずつ区切る11/2〜11/29、11/30〜12/27、12/28〜1/24の3つに分ける
  3. 区分を入れる毎日を休・雨・出・有のどれかで記録する
  4. 休日を数える休と雨を数え、8日以上なら達成、4日以上なら法定休日を満たす
図:4週8休の計算方法の流れ(12週を3つの4週に分けて数える)
期間休雨有休日の数4週8休法定休日(4週4日)
第1〜4週(11/2〜11/29)8109達成OK
第5〜8週(11/30〜12/27)6117未達(あと1日)OK
第9〜12週(12/28〜1/24)9009達成OK

第5〜8週は、雨で休んだ日を入れても休日が7日で、4週8休に1日足りません。有給休暇を1日とっていますが、休日には数えないので、結果は変わりません。年末の工程が詰まり、土曜日の出勤が続いたことが原因です。年末年始の休みが入る第9〜12週は、休日が9日になりました。

4週8休の計算方法としては、未達になった期間の次の期間で休日を多くとって、平均で帳尻を合わせる考え方もあります。ただ、4週8休は4週ごとの目安なので、帳尻合わせを前提にすると、忙しい時期の休日が減ったままになりがちです。未達が出た期間の原因(工程・天候・人の配置)を振り返り、次の工程の組み方に生かすほうが、休日を安定してとれるようになります。

4週8休の計算方法でよくある間違い

4週8休の計算方法で、管理表を作り始めた会社によく見られる間違いを挙げます。

よくある間違い直し方
月ごとに休日を数え、31日の月も8日で達成としている起算日から28日ずつ区切って数える
年次有給休暇の日を休日に数えている休日とは分けて、有給の日数として別に数える
休日出勤をした日を、あとで休んだ日と相殺して数えている振替(事前の入れ替え)と代休を区別し、実際に休んだ日を数える
現場の閉所日と作業員の休日を同じものとして数えている別の現場に応援に行った日は、作業員の休日には数えない

4つ目は、現場単位の4週8閉所と、作業員単位の4週8休を混ぜてしまう間違いです。現場が閉まっていても、作業員が別の現場で働いていれば、その人の休日にはなりません。作業員ごとに数える管理表と、現場ごとに数える工程表を分けておくと、混ざりにくくなります。

4週8休の計算方法と年間休日の目安

4週8休の計算方法から、年間休日の目安を出すこともできます。1年は52週と1日(うるう年は2日)なので、4週8休を1年続けると、休日はおよそ104日になります。これに年末年始や夏季の休みを加えると、年間休日の目安になります。

働き方1年の休日の目安
4週4休(日曜のみ)およそ52日
4週6休(隔週で土曜も休み)およそ78日
4週8休(週休2日)およそ104日
4週8休+年末年始・夏季など104日+会社の特別休暇

この表の数字は、52週で単純に計算した目安です。実際の年間休日は、会社の就業規則と年間カレンダーで決まります。年間休日の数は求人票に書く項目でもあるので、カレンダーを作るときに4週8休がとれる形になっているかを確かめておくと、採用の説明にも使えます。

4週8休を現場で回すための管理

4週8休を現場で回すには、作業員一人ひとりの休日を数えることと、現場の工程に休日を組み込むことの両方が必要です。工程に休日を組み込むこと(現場を閉める4週8閉所など)は工程の組み方の話になるので、ここでは作業員の休日の管理に絞ります。

4週8休の管理で効果があるのは、4週の途中で休日の数を確かめることです。第3週が終わった時点で休日が4日しかなければ、残りの1週で4日休む必要があり、現実には難しくなります。2週ごとに休日の数を見て、足りない人がいれば職長と相談して休みを入れる、という回し方にすると、未達が減ります。

雨で休みにした日の扱いも、作業員との間でそろえておきます。雨の日を休日にするのか、別の日に振り替えるのか、賃金をどうするのかが決まっていないと、同じ現場でも人によって数え方が変わってしまいます。年次有給休暇の取得は、労働基準法で年5日の取得が求められている人もいるので、休日とは分けて管理します。上限規制との関係は建設業の時間外労働の上限で説明しています。

職長と共有する2週ごとの確認

4週8休を作業員ごとに回すには、総務だけで数えるより、職長と2週ごとに数字を共有するほうが効果があります。2週が終わった時点で休日が3日以下の人は、残りの2週で5日以上休む必要があるので、工程の中で休める日を職長と一緒に探します。

共有する数字は多くなくてかまいません。「4週の起算日」「2週が終わった時点の休日の数」「残りの2週で必要な休日の数」の3つがあれば、職長は次の段取りを決められます。休日が足りない人が同じ班に集中しているなら、その班の工程が詰まっている合図です。人の配置を見直すきっかけにもなります。

4週8休の計算方法を無料テンプレートで速くするには

4週8休の管理表(12週)の無料テンプレートは、起算日を入れると84日ぶんの日付と曜日が自動で並び、毎日の区分を入れるだけで休日の数を数えるExcelです。4週ごとに、休日の数・有給の日数・4週8休の達成か未達か(あと何日)・法定休日(4週4日)を満たしているかを表示します。雨で休んだ日を休日に数え、年次有給休暇は数えない決まりにしています。

4週8休の管理表(12週)(無料Excel)記入用・記入例・説明の3シート
4週8休の管理表(12週)
氏名・現場〇〇 一郎(〇〇ビル新築工事)起算日2026/11/02
区分には「休」(休日)・「雨」(雨で休みにした日)・「出」(出勤)・「有」(年次有給休暇)のどれかを入れます。休日として数えるのは「休」と「雨」です。年次有給休暇は労働日を休むもので、休日の数には入れません。
第1〜4週(左)・第5〜8週(右)
日付曜日区分日付曜日区分
111/2月出111/30月出
211/3火出212/1火出
311/4水出312/2水出
411/5木休412/3木出
511/6金出512/4金出
611/7土出612/5土休
711/8日休712/6日休
811/9月出812/7月出
911/10火出912/8火有
1011/11水出1012/9水出
1111/12木出1112/10木出
1211/13金出1212/11金出
1311/14土休1312/12土出
1411/15日休1412/13日休
1511/16月出1512/14月出
1611/17火休1612/15火出
1711/18水出1712/16水雨
1811/19木出1812/17木出
1911/20金雨1912/18金出

(この下に47行あります。全体はダウンロードしたExcelで見られます)

実際の画面:4週8休の管理表(12週)の「記入例」シート(ダウンロードできるExcelをそのまま表示)

記入例は、この記事の〇〇 一郎さんの12週です。現場単位で見たいときは、氏名の欄に現場名を書き、現場を閉めた日だけ「休」と入れて使えます。労務フクロウでは、残業時間や時間外労働の管理表も登録不要で配っています。

4週8休の計算方法のよくある質問

4週8休は、28日で8日休めば、休む曜日はいつでもいいですか?

4週8休の数え方としては、28日のうち8日休めば達成です。ただし法定休日は毎週1回(または4週4日)を守る必要があり、発注者が土日の閉所などを条件にしている場合はその決まりに従います。

年次有給休暇の日を4週8休に数えてもいいですか?

有給休暇は労働日を休むもので、休日とは別のものなので、数えないのが一般的です。発注者や会社で数え方が決まっている場合は、その決まりに合わせてください。

4週8休がとれないと法律違反になりますか?

4週8休は法律の義務ではないので、それだけで労働基準法の違反にはなりません。法律の義務は、毎週1回か4週4日の法定休日です。法定休日に働かせるには36協定が必要です。

4週8休の計算方法のまとめ

4週8休の計算方法は、起算日から28日ずつ区切り、その中の休日を数えて8日以上かどうかを見るだけです。ただし、迷う日の数え方を社内で1つにそろえておかないと、結果が人によって変わります。

  • 月ではなく、起算日から28日ずつ区切って数える
  • 雨で休みにした日・振替休日は休日に数え、年次有給休暇は数えない
  • 法定休日(毎週1回か4週4日)は法律の義務、4週8休は目安
  • 4週8休を1年続けると、休日はおよそ104日になる
  • 4週の途中(2週ごと)で休日の数を確かめると、未達が減る

まずは忙しかった時期の作業員1人の12週を、管理表に入れてみてください。どの4週で休日が足りなくなっているかが、ひと目で分かります。

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